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放浪家なミニマリストがアルザシアンと結婚して30代の生き方を考える

大好きな人に言われた「もっと頑張れ」の一言が私を鬱にした

f:id:miho2blog:20180701072943j:plainこんにちは、みほつー ( @Miho2blog )です。

「うつ病」って聞くと弱い人がなるものだって思っている人、結構多いんじゃないでしょうか?
わたしも以前はそんな風に思っていました。「私はそんな弱い人間じゃない」と思っている人ほど気づかないうちにうつになっていることもあるんです。

会社員時代にうつ病になってしまった私にある人が何気なく放った言葉。
「もっと頑張らないとね!」
たったこの一言でわたしのうつは加速していきました。

うつ病発症のキッカケ

f:id:miho2blog:20170807010815j:plain飲食業が好きで17歳からバイトとして働き、大学を卒業してからはフリーターとして掛け持ちをして働いていた私は、25歳の時に初めて大好きな飲食業で就職というものをしました。

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詳しくはこちらをご覧ください。

うつ病になった原因は一概には言えないけれど月に400時間超えの労働、それに見合わないお給料、お金にルーズ過ぎるクライアントとの関係など。
今改めて考えると鬱になっておかしくない環境だったんだなと思います。

私のうつの症状

f:id:miho2blog:20180701074158j:plainうつ病といってもその症状の出方は人によって様々あります。精神的な問題と思われがちですが、身体にもその症状が出ることもあります。

感情の変化

最初に感じたのは「常に何か見えない恐怖に襲われている」という感覚でした。仕事中はもちろん、休みの日にも仕事のことばっかり考えてばかりいました。それが何かワクワクすることだったらまだいいのですが、もはや自分の手に負いきれないことで、どうしてもネガティブにしか物事を考えられないようになっていました。

その他にも以前大好きだったことや興味のあることにも全く興味を示さなくなりました。

どんどん視野が狭まってガッチガチのマイナス思考な状態でした。

感情のコントロールができない

人といる時は割とおちゃらけて冗談も言えたりしてたのですが、誰もいなくなって店舗に一人でいると、なんとも言えない感情が押し寄せてくることがよくありました。無理をしているつもりはなかったんですが、営業中はある意味演じている部分がどこかであったので、その歪みが独りになると爆発していました。

頑張っても改善されない状況に嫌気がさして自分の腕や足を壁に叩きつけたり、生卵を調理場で何個も何個も割り続けていました。

体重の激減と通院の日々

基本的にご飯も一日一食、スタッフと一緒に食べるお昼ご飯だけでした。忙しくて食べる時間がない時はコーヒーと当時ハマっていたアルフォートの塩キャラメル味だけなんて日もありました。
そんな生活を続けていた結果目に見えて痩せていくわ、栄養失調で倒れて点滴にお世話になったりと健康面でも顕著に現れるようになりました。

ちなみに私の身長152cmなんですが37kgくらいまで落ちました。

うつを決定的に悪化させた出来事

f:id:miho2blog:20180701073108j:plain当時付き合っている彼氏がいました。その人は私の一回りちょっと上の人で同業の飲食業界で働いている人でした。

実家を出て一人暮らしをしていたので、その人は誰よりも私の変化を目の当たりに見ていた人でした。
二人で会う時はあまり仕事上のことは言わないようにしていました。ただでさえ会う時間があまりないんだし、せっかく一緒にいれる時間くらいは少しでも幸せな時間を過ごしたいと思っていたんです。

ある日仕事でとっても凹むことがあり、自分の中で抱え込むことができなくなった私は珍しく彼にその内容を打ち明けました。
その時に耳を疑うようなことを言われたんです。
「頑張ってるとはもうけどさ、みほちゃんは店長なんだからさ!もっと頑張らないと!」と彼は言ったんです。

私としてはただ話を聞いてもらうだけで良かったんです。自分の中では毎日死に物狂いで頑張っているつもりでした。身近で私のことを理解してくれていると思い込んでいたし、同業者だから分かってもらえているとばかり思っていたので、彼のこの言葉には本当にショックを受けました。

初めて本気で死にたいと思った

f:id:miho2blog:20170806210728j:plainその出来事をキッカケにちょっと人間不信気味になりました。「頑張ってるね!」って声をかけてくれる人の言葉すら信じられなくなりました。
きっとみんな私が店長だからそれくらいやって当然だと思っているんだろうと邪推してました。

その後も彼の私への態度は変わることがなくてますます心の奥底はふさぎ込んで行くようになりました。卵を割ったり自傷行為をし始めたあたりから精神科に通うようになり睡眠薬を処方してもらっていました。
彼が泊まりに来た日に飲まずに溜め込んでいた睡眠薬を一気飲みしたことがありました。

翌朝目を覚まさない私がいれば彼はどんなに私がしんどい思いをしたか知るだろうと考えたんです。でも結果朝起きるのが辛い状況に陥っただけでした。

うつ病を乗り越えた今

f:id:miho2blog:20180701074007j:plainあの時にあんな理由で死ななくて良かったと心から思います。人の心って自分が思っているよりも脆いんです。何が引き金となるかもわからない。

自分がうつ病になって分かったことが一つ。それはうつ病の人に対してはもちろんのこと、その前段階のような気分が落ち込んでいる人に対して「頑張れ」は本当に言ってはいけない言葉でした。
みんな自分なりに十分過ぎるほど頑張り過ぎてしまった結果、糸が切れたようになってうつ状態になっているわけだから、その言葉はとても酷なものです。

あなたがもし心身ともに弱ってしまっている人から相談を受けることがあったら、ただ話を聞いてあげてください。きっとかけたい言葉やアドバイスしたいこともあるかと思います。でもまずはただ何も言わずに話を聞いてあげてください。そういう状態の時は相談するだけでもとても勇気のいることなんです。

現代のストレス社会に生きている私たちにとってうつ病は誰しもがなる可能性のある症状だと思います。ならないことがベストだけど、そうなってしまった人との接し方の一例として、これを読んでくれた方の頭の隅っこに刻んでもらえたら嬉しいです。